2016/06/28
今回は、お口の健康にとても重要な「バイオフィルム」について書かせて頂きます。
お口の中の細菌をコントロールするために、毎日しっかり歯磨きしても歯周病が進行することが良くあります。
患者さんとの会話で、よく次のような質問を頂くことがあります。
「どうしてキレイに磨いても「虫歯」や「歯周病」になってしまうの?」
それは、バイオフィルムが歯の表面に残っているからです・・・。
「そのバイオフィルムって何ですか」
細菌が出すネバネバの膜。例えばお風呂の排水管のヌメリみたいもの。どんなに歯を磨いている人も歯磨きでは取ることができません。バイオフィルムがあることによって歯の表面を覆って、虫歯や歯周病菌が増殖してしまうのです。
「どうしたらバイオフィルムまで落とせるの?」
専門の歯科衛生士がいる歯医者で、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)という歯のクリーニングをすることが効果的です。
特殊な器具を使っての歯のクリーニングをすることで、高い確率で「虫歯」や「歯周病」の発症を防げます。スウェーデン式と呼んでいるところもあるようです。
北欧は、予防歯科の先進国ですから、なんとなく効果がありそうなイメージがあるかもしれません。
そこで大切なことが2つあります
①バイオフィルムは一度キレイにしても、また細菌によって再生してしまいます。ですから「定期的に歯のクリーニング」をすることが大切なのです。バイオフィルムの形成期間は3か月と言われています。患者様のリスク(歯や歯肉の強さ、清掃状態など)にもよります。3か月間隔で定期検診に来院され、PMTCを行うのが理想的ですね。
②お口の健康状態を維持するには、PMTCだけでは叶えられません。毎日の歯磨きと両方のバランスが大切なんですね。
北浦和のよしはら歯科でも、PMTCはもちろん、ご自宅でのお手入れ方法のレッスンも行っております。