2016/09/18
歯周病は全身の病気と密接?
Q)そもそも歯周病って何?
A)歯周病は30代以上の日本人のおよそ80%が持っていると言われています。
歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている「歯周病菌(細菌)」に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したりします。進行すると歯が抜けてしまうことも少なくなく、歯を失う原因では実は「虫歯」よりも多い怖い病気です。しかも、歯周病の初期では自覚症状がほとんどなく気付いていない方が多いのが特徴です。
Q)最近テレビや雑誌で歯周病が原因で糖尿病になったとありましたが本当ですか?
A)「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」でも放送されていました。これは本当です。400名以上を対象に行った調査で、健康な人でも歯周病菌の一部が血管の中に侵入することで、白血球がそれを攻撃。このとき、「TNF-α」という物質を放出し、このTNF-αは、血液中のインスリンの働きを妨げ、血糖値を上昇させてしまうと言われています。ただし、歯周病菌だけでは糖尿病を発症することはなく、食生活の問題などが加わることで、歯周病菌が糖尿病の後押しをしてしまうと考えられているようです。
■歯周病と全身疾患の関係
歯周病により、お口の中の歯周病菌が血管を通じて
様々な全身の健康を及ぼすことは明らかになっています。これは糖尿病に限らず「骨粗鬆症」「肺炎」「低体重出産・早産」「心臓病」「動脈硬化」に影響していると言われています。
■日本人の死因
これを見ると、2位の心疾患、3位の脳血管疾患、4位の肺炎が歯周病と関連深いことがわかります。
お口のケアは、単に歯や歯肉を守るためではなく「自分の命を守るケア」と考えたいですね。
少し怖い話になりましたが、とても大切なお話でした。
北浦和駅東口 よしはら歯科クリニックでは、いつでも相談できる歯医者さんを目指しており、院長先生のお口の無料相談を開催しています。メール、電話、来院と選べますのご利用ください。
北浦和 よしはら歯科クリニック 院長 吉原太郎